タンク補修をやってみよう!

先日、ヤフーオークションで中古のタンクとシートのセットを6500円也(送料1790円)で落札しました。

みなさんのモンキーRを見ていたら、自分も何かやってみたくなったからなのですが、エンジン等の難易度の高目なのは後々の楽しみ(?)に置いといて、自分でも出来そうなカラーリング をやってみたいと思います。

今回の目標は、まず落札したタンクをオリジナルカラーで塗る事ですが、今回買ったタンクを補修塗装して乗せ換えた後に、現在使用中の黒色タンク内にコーティングと表面のクリアー吹きを行い、保存できる形にしておきたいと思います。と、ここまでやれれば一石二鳥だね!

今回協力していただいたのは、以前板金塗装の会社に勤めていた近所のY本君。大変参考なりました。

では早速作業開始!!

Episode 1 各部をチェック

とりあえず箱から出して各部をチェックします。

右側に凹み(円内)がありますが、他は浅い傷ばかりで大きな傷はありません。

しかし振ってみると『サラサラ』と聞きなれた音がします(笑)。

タンクの鍵は出品者の方が紛失されたので、ドライバーで鍵穴を壊して無理矢理コジ開けようとしました。。が!!







これって失敗…??鍵自体がサビついていたのか、構造を知らずにやったためか、ここまでやったらどうしようもなくなりました。。

初めから鍵屋さんに頼めば良かった。こんなん簡単やと思ってたのにな〜〜。要らん出費だ。。トホホ…。









で、鉄工所をやってるU野君にドリルで穴を開けてもらいました。U野君、ありがと〜〜!

やっと開いたタンクの中。やっぱりサビが!しかも重症だ。。

またしてもヤッてしまいました。何回サビタンクを掴めば気が済むんだ?僕は・・・。









Episode 2 キズと凹みの補修

サビ取りは後回しにして、下地作りのために全体をペーパーがけします。指の腹や爪の先などで表面を触り、凸凹を感じなくなるまで紙ヤスリでヤスリがけします。ここで必要なのは『根気』だけです。

DIYショップで金属用の耐水ペーパーを買います。最初は粗削りなので、大体4〜600番位が良いと思います。 (価格は一枚80〜120円でした)










 

ロゴステッカーも剥してしまいます。 ドライヤーでアツアツに熱すると剥がしやすいです。(火傷に注意)

※皆さんは、ペーパーがけの前にロゴステッカーを剥がしましょうネ。(笑)

古いバイクなので糊が固着していました。シンナー等の溶剤で溶かしながらヘラ等で削り、ペーパーを当てます。





 

なんとか全体のペーパーがけが終わりました。

一部塗装がハゲましたが、塗り直すのですから凸凹さえなければOK!










 

次に、凹みの部分と大きなキズにはポリパテ(エポキシパテでも可)を盛ります。パテはヒケる(乾くと凹む)ので、ラインより少し多目に盛るのがコツです。

でもこれは盛り過ぎ、、Y本君に注意されました。。








 

十分に乾燥(一日〜一週間)させたら、面に沿ってペーパーをかけます。この時、カマボコの板等にペーパーを巻いて面を出す方が良いです。(手で直接やると、金属よりパテの方が柔らかいのでパテ埋めした部分が凹むから)ペーパーは粗め(150〜300番)を使い、600番位まで徐々に磨いていきます。

ここでの作業次第で完成後の見栄えが全然違ってきます。自分で納得いくまでパテを盛り、削っては盛りと頑張りましょう!!

これで下地処理は完成!






Episode 3 下塗り

通常、下地にはサーフェイサーを使いますが、今回はDIYショップでニッペの缶スプレー300ml(白)がサーフェイサーよりも安く(198円!)売っていたので、次の色の発色を良くするためにもコチラを二本使いました。

一回で塗ろうとすると厚くなって「タレ」てしまうので、何回かに分けて塗っていきますが、もしもタレてしまったら、乾いてからタレた部分を板に張ったペーパーで削って再度塗り直しましょう。

また、薄く塗りすぎると、今度は表面がザラついてしまい後々の表面処理が面倒ですから、出来るだけ滑らかになるように塗ります。

Y本君に教わったコツは、「スプレーの吹き始めと終わりは対象物から外す事」と、「回数を分けて、タレない様に出来るだけ厚く塗る事」でした。・・・。。すごい難しいよ。。




それでも、なんとか塗り上げました。かなりザラついていますが、下地なので気にしません。

途中、白を塗りながら表面のチェックをします。凹みや見落としたキズがあればパテを盛る等して、再度白を塗り直します。

うん!凸凹はナシ!バッチリや!!

これで下塗りは完成!!







Episode 4 本塗り

下塗りと同じ要領で出来るだけ厚く塗っていきます。Y本君みたいに上手く塗れると表面処理が要らない位ピッカピカになるのですが、僕が塗るとやっぱりタレてしまいます。。

もしタレても、乾いてから下の地金が出ないように注意深くペーパー(600番位)をあてれば大丈夫ですが、塗装が剥がれたりして地金が出た場合、まず段差がなくなるまでペーパーで磨いて、その周辺だけ白→黄と塗っていきます。

ちなみに僕は、剥げ、キズ、手垢で計三回も塗り直したので使ったスプレーは300mlを三缶X198円!!安いので良かった、、

さすがに三回も塗り直せば、かなり上手く塗れるようになったぞ!(本人比較)

今回使った黄色は下地の色を隠す力が弱いので、下に白を塗りました。そうしないと、なかなかキレイに発色しません。同様に赤も染まりにくいです。



Episode 5 クリアー吹き

いよいよ塗装の仕上げです!今までと同じようにギリギリ厚めに塗ります。緊張の一瞬!ここで全てが決まると言っても過言ではありません!上手く行けば、表面処理はせずに済みますが、もしもタレてしまったら、細かいめ(1500〜2000番)のペーパーをあてて、最後はコンパウンドで磨きます。。

そのとき奇跡は起きた!

三回も黄色を塗り直した成果(?)でクリア吹きは一発OK!!タレもなく、表面はツルツルのピカピカ!Y本君の言った通りに仕上がりました。

これで表面処理はせずに済みます。皆さんも頑張って下さい。









Episode 6 サビ取り

やっとここまできました。。

次はサビ取り作業ですが、詳しい作業内容は『でっきるかな?』のタンク解決編をご覧下さい。

今回もRS-R1000を使いますが、RS-R1000の取り扱い説明書に「再利用できます」とあったので、前回のサビ取りの残りを使うことにします。










 

再利用のRS-R1000でしたが、問題なく作業終了しました。本当にキレイになりますよね。。

やっぱりスゴイや・・・。

そのRS-R1000の製造元。(有)平和新開発研究所さんのHP










Episode 7 タンク内コーティング

今回の作業のポイントとしてタンク内のコーティングをやってみたいと思います。以前BBSに書き込んで頂いたPOBのMCタンクシーラー(2800円、送料1100円+消費税、計4095円)を使ってみました。

このMCタンクシーラーはウレタン樹脂をベースとしたタンク内防錆塗料で、硬化後は銀色の塗膜となり全ての燃料、添加物に侵されず、サビ、腐食、リークを防止するそうです。

使い方は簡単!タンク内を良く洗って油分を取り、完全に乾燥させたらタンクシーラーを流し込んで隅々まで行き渡るようにタンクを振りまわして余った分を破棄するだけ。

本当に簡単に書いたので、詳しくは取扱説明書を読んでくださいね。








今回使用したのは20Lタンク用でした。『20L用ならタンク二個いけるじゃん!!』と単純に考えていましたが、実際使ってみると粘性が高いので多めに入れないと作業効率が悪いです。 今回は20L用を一缶入れて、余った分は次回用に取ってありますが、次回の作業効率は悪くなりそうです。。(粘りのある銀色の塗料が分かるでしょうか??)

良く乾かして完成!

今回使ったタンクシーラーを買ったのはココ→マナテックのPOR-15販売代理店 スザキホームズ株式会社 http://www5a.biglobe.ne.jp/~suzakis/sub7.htm




Episode 8 ロゴステッカー貼り>

いよいよ最終工程です。買っておいたHONDAのウイングマーク(転写式、756円税込)を貼ります。

上手く貼るコツは、タンクに少し薄めた中性洗剤を塗って表面をヌルヌルにしてから貼り、ズラしながら位置を決めたら中の空気を押し出すようにして馴染ませ、ドライヤーで乾かしてから転写シートを剥がします。











しかし!この時悲劇は起きた!!転写シートを剥がしたら塗膜がヨレヨレ!

タンク内塗装をした時にタンク表面にタンクシーラーが一滴落ちていたので、前日にペーパーを当てて軽めに全体を塗装したのですが、(当然?)塗装が乾いてなかったみたい。。

やり直しだ〜〜〜〜!! ふりだしに戻る…。

Y本君と協議の結果、まずロゴステッカーを塗膜ごとナイフで削り取り、削って凹んだ部分を中心に白のスプレーを何度も塗装して厚みを出します。 (パテの方が硬化と削り作業に時間がかかるから)乾いたら粗め(320番くらい)のペーパーを板に巻いて高い方を削っていく感じでラインに沿って修復します。

マークが貼ってあった部分だけペーパーを当ててもラインがいびつになるので、タンクの右側全体からラインを出していきましょう。

上手くいったようで、削った部分が分からなくなりました。

ここからはEpisode 3 下塗り、Episode 4 本塗り、Episode 5 クリアー吹きを繰り返し。







なんとか元通りにピッカピカ!今回は塗膜を完全に乾かすために一ヶ月くらい放っておきます。

今回は異様に修復が早いでしょ?ちょっとズルしてY本君に手伝ってもらいました。。

僕達の作業を横で見ていたK代君が「クリア吹きの時に押し花とか入れたら季節感が出て面白くないですか?」って言ってました。桜の花びらをいれて、桜吹雪の 遠山の金さんver.とか面白そうですが、誰かやってみますか??(笑)





次回は緊張のステッカー貼りにリベンジだ!!(五月中旬を予定)

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