タンク 解決編
タンク問題編の続き
サビはバイクの大敵です!知らない間に金属を侵食し、放っとくと最悪の場合タンクに穴があいたりします!
長年放っとかれたバイクのタンクには良くある話なので、今回も購入する時に気付いていればこんな手間を掛けずに済んだものを…。と、まぁグチはこの辺にしといて、この状況を楽しみな
がら
(?)解決しましょう。。
まず最初に書いておきますが、僕が今回使った製品の効果は大変良いと思いました。途中で作業上の失敗をしましたが、しっかりサポートしていただいた(有)平和新開発研究所さんに感謝します。
まず、こんなサビだらけのタンク
をどうしたら良いでしょうか?解決策は二つ!『タンク交換』か『サビ取り』です。
長い目で見たら、新品のタンクとタンクキャップを買った方が結果的にも経済的にも良いと思いますが、出来るだけ元からある部品を残したいという気持ちと、
金銭的な理由と、『新品タンクに交換しました〜〜』ではHPのネタ的に面白くないと思うので『サビ取り』
を選択しました。(別にネタ優先という訳でもないんですが…)
サビ取り剤で迷っていたら、タンク問題編を見たmomoさんから『私が使ったサビ取り剤が良いですよ』と製造元を教えて戴いたので、早速
製造元にFAXで注文したら翌日に商品が届きました。早い、、、
コレがそのブツなんですが、(有)平和新開発研究所の「RS-R1000」という製品で、「無公害サビ除去剤!安全・簡単・便利」がキャッチコピーです。
手前の小さいのは防サビ剤で、タンクを乾燥させる時に使う一時的に効くもの(ER-G3000)と、長期間効くもの(AQUA-C)の二種類を用意しました。
では早速作業開始!もちろん火気厳禁でね!
まず、タンク内のガソリンを抜きます。ガソリンコックをOFFにして、キャブレターにつながるホース
を外してオイルジョッキ等でガソリンを受ける準備をしたら、コックをRESにして全て抜きます。(モンキーRの場合はここからガソリンを抜くのがベストではないでしょうか?
どうでしょうか?)
ではタンクを外す作業に入ります。
シートの裏側のボルトを外してシートを後ろにずらすと、シートが外れてタンクを止めているボルトが現れるので、コレを抜きます。
次に燃料コックを止めているボルトを抜きます。
タンクを持ち上げながら後ろに引くとタンクが外れます。燃料チューブが引っ掛からないように気を付けて外してください。
タンクを外し完全にガソリンを抜いたら底にサビが沈殿していたようです(オイルパンの茶色の部分)。まだタンクを振ると『シャリシャリ』と音がします。タンクの中が焦げ
ついた鍋みたい…。。
タンクについている付属品を全て外してタンク内部を中性洗剤等で洗い、油分を取り除いたら燃料口以外の穴をガムテープ等でふさぎます。
僕は台所用洗剤を使いました。
RS-R1000を原液のまま入れたら(20Lタンクで一本が目安)5〜10分程度、時々振り混ぜながら放置、サビの程度によりこれを数回繰り返します。
取説では手袋ナシでも大丈夫みたいですが、タンクから立ち昇る白い煙を見て手袋を使いました。手に傷があればかなりシミます。(スグに水洗いしたら治りました。)それと刺激臭もキツイので屋外での作業を
お勧めします。
で、
25分経過。。スゴイ!もうかなり取れてる!
約
45分後。。ビックリする位キレイになりました!(確か僕がバイク屋でバイトしていた頃は、サビ取り液を一晩漬け置きしていたように思います。)
サビが完全に取れたのを確認したらRS-R1000をタンクから破棄し
ます。良く水洗いしたら、出来るだけ水分を排出します。(サビの程度によってRS-R1000は再利用できるそうです。
)今回は汚れがヒドイので全部使って破棄しました。
ここで手早く乾燥させるのですが、自然乾燥する間にサビが出そうならER-G3000を希釈(本品1に水9)してタンク内部に行き渡るように振ったら破棄します。これで自然乾燥させれば、2〜16週間の間は
室内放置でのサビ止めになります。(これは一時的な防サビなので、長期的な防サビには一般的なコーティングや防サビ剤を使います。)
本来ならばこれで作業終了!のハズなのですが!
アレッ!?タンクの中が黄色くなった??
※これが冒頭に書いた作業上の失敗です。
数分後。。やっぱり黄色くなってる!これはサビなのか??早速(有)平和新開発研究所にこれらの画像を添付してメールで問い合わせました!
すばやい対応で40分後に以下の回答が返信されていました。
以下、メールより抜粋。
『写真拝見しました。
まず、変色についてですがER-G3000がRS-R1000 を中和したときに起こる中和反応の色と思われます。したがってサビではありません。使用は問題ありません
。多くの場合、この現象はRS-R1000
でサビ取り後水洗いが不足した場合に多く発生します。水洗いを注水-全排水をしないで注水し続けた時にRS-R1000
が流しきれない場合も起こります。
問題が無いといっても気分が悪いと思いますので。
対策ですが、RS-R1000 とER-G3000を廃棄しないで保管されていれば、再度RS-R1000
を投入する(すぐ綺麗な鉄の色に戻ります)良く水洗いを行う、ER-G3000を投入し全体に行き渡らせてから排出しドライヤーなどで強制乾燥する。(ER-G3000を原液のまま持ってられましたら希釈倍率を濃い目ER-G3000を1に対して水道水5程度で行うのも予防になります)
』
う〜〜ん、あまりにもひどいサビだったのでRS-R1000もER-G3000も全量使って破棄してしまったぞ。。仕方ないのでもう一回注文!翌日商品が届いたので
早速リベンジだ!(ホンマに早いよね…)
RS-R1000を投入後スグに鉄の地色が出てきた!ここでRS-R1000を全量排水。今回はサビではないので
、放ったらかしのNSR80のタンクに再利用する為に保管しておきます。
(立ち昇る白い煙が分かりますか?)
今度はRS-R1000を良く洗い流さなければ!注水!良く振る!全排水!結局これを六回繰り返し
ました。。
指示通りER-G3000を1、水道水を5の濃い目で希釈して投入。隅々まで行き渡るように良く振ってから
廃棄し、今回はドライヤーで強制乾燥。
今度は完璧だ!(有)平和新開発研究所さん、
お世話になりました。有難うございます。
ついでにガソリンコックも掃除します。底のボルトを外して、それぞれのパイプにキャブレターコンディショナーを注入してウガイをさせます。サビも溜まっててかなり汚れてました。
これで作業終了!バラした時の逆の手順で組み上げます。組み上がったらガソリンコックをONにするのを忘れないでください。
これでサビ取りは終了ですが、今後の為にサビ防止対策をします。今回は長期的な防サビに同社のAQUA-Cを使ってみます。使用方法は、ガソリン満タン時のタンクに規定量(タンク5〜10Lなら4〜8ml)を投入するだけ。これで4ヶ月
(週一回程度給油で)はタンク内のサビ防止と燃料系の浄化作用があるそうです。モンキーRの場合、タンクが5Lですから4ヶ月でAQUA-C半分(4ml)。年間AQUA-C 700円×1.5本=1050円がかかります。燃料系の浄化作用も含めたら高くないと思います。
今回の作業時間。のべで二時間半位かな。。
では今回の出費。RS-R1000 2400円、ER-G3000 800円、AQUA-C 700円、通販の代引き手数料が350円。
二回目のRS-R1000 2400円、ER-G3000 800円、通販の代引き手数料が350円。合計7800円。
※失敗しなければ4250円で済みます。
最後に、RS-R1000を教えてくださったmomoさんのHP。人が乗るミニカーをレストアされています。→
そしてRS-R1000の製造元。(有)平和新開発研究所さんのHP
いかがでしたか?すこしでも参考になれば幸いです。
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